拒絶の理由を発見しないから

自然言語を利用した衒学的思想の駄作のうち低度のものを掲載しています。

1日の労働時間は6時間を上限とすべき

 会社人を始めて3週間ほど経ったが,もう全く生活リズムが変わっていることに驚く。院生のときはどんなに頑張っても0時前に寝ることはできなかったのだが,今は0時過ぎると眠くてたまらない(ので寝ている)。

 自分の周りにいる人たちが職に就くと突然飲み会の終わりが早まることを経験的に知っていた。終電で帰れば良い,あるいは終電が過ぎても問題ないという感じだったのが,21時には切り上げるといった変わり様に驚いて電車を乗り過ごしたこともある。だがそれも今は理解できる。実に面白い。

 仕事の環境は非常に良い。基本的に暇である。知能情報学というやつは計算機が計算するのであって僕が何かをするわけではないので,結果が出るまでは暇なのである。残業もないし,研究と違って新しいことをする必要もなければ,上手くいくと分かった後で比較実験を延々とやる必要もない。これで院生の時の何倍もお金がもらえるのだから大学院がいかにばかばかしいところだったかと思わずにはいられないのである。

 わくわくする仕事はないし,世の中をひっくり返すような可能性もない。自分の能力が上がる見込みもない。だが普通にやっていれば役員にはなれなくともほどほどに昇給し普通の生活は保障されている。温室と言って良い(これは褒め言葉ですらある)。企業の経営者の危機感はこういうことだと実感すると共に,ベンチャー志向の皆さんがキャリアがどうのこうの言うのも分からんでもない。ただキャリアは道のことなのでアップダウンはせず前後に延びていくものである。1日のうち6時間くらいは自由時間があるのだから,そこで好きなように価値創造すれば良いというものだ。

 新しい組織に入るとしばらく緊張するのが常で,自分で情報を収集してから知らないフリをして人に聞いて答え合わせをするようなことも多かったのだが,今回はそれがない。別に明日辞めてもいいやと思っているからだと気づいた。このくらいあっけらかんとしていた方がかえってパフォーマンスが出ている。

 それから仕事のことは定時後には考えないことにした。そうすると今度は自分の人生の直近数年をどうするかを考えることになる。これがなかなか問題で,どうしたものか。さっさと地元に帰りたいという思いは9年経っても変わらないのだけれど,実現するのが難しい。

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こなから(湯島)

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