「キャッシュトラック」「マスカレード・ナイト」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を見た。それぞれ思ったことを記しておく。
キャッシュトラック
イオンの株主優待を使うと映画が1,000円で見られる上にドリンクチケットまでついてくる。これを利用しようと思っていたのだが,最も近いイオンが家から100km。これは映画を2つは観ないともったいない。そこで,007と公開時期が被る10月8日以降に見にいこうと決めた。
ところで,株主優待のオーナーズカードが届くのは10月下旬である。映画の公開期間は約1ヶ月であることを知っている。007は人気映画だから長く公開されうるが,キャッシュトラックはそうもいかない。恐らく11月1周目に公開終了となるので,10月最終週に見に行くことにした。
しかし急用が入り10月早々に実家に帰ることになった。実家の近くにもイオンがあるが,オーナーズカードがない。
結局諦めて,普通の映画館で1,800円(1,900円かもしれない)払ってキャッシュトラックを見た。
ジェイソンステイサムが主演をやるタイプのアクション映画にしてはシナリオがよくできていた。ガイリッチーのおかげか。しかし「リボルバー」はそうでもなかったぞ。
マスカレード・ナイト
何が何でも映画を2本見ようと思っていた日に,ちょうど良かったので見た。というのも,「マスカレード・ホテル」を2019年に飛行機の中で見ていたからである。
あれは多分,国際会議の行きか帰りか,エミレーツ航空の機内だった。昔「有頂天ホテル」を見ており,ホテル関係の映画なら面白く見られるだろうということであった。
007 ノー・タイム・トゥ・ダイ
本編前の宣伝映像も含めて約3時間という長時間の映画である。故に心配されるのが途中でトイレに行きたくならないかということである。
映画を観るときは上映前に2回トイレに行くことにしている。昨年のコロナ禍の折,「もののけ姫」と「TENET」を見に行った際に1回しかトイレに行かなかったのだが,開始早々に中座する羽目になった。ノー・タイム・トゥ・ダイでそれは絶対に避けたい。
更に悪いことに,フード+ドリンク(しかもMサイズ)のクーポンをもらっており,使わないわけにはいかない状況に追い込まれていた。
それでも,上映前に2回済ませておくことで問題を回避することが出来た。大変充実した3時間を過ごすことができた。
映画の内容自体は2年前から延々と予告編ばかり見させられており,「あ,ここ予告編で見たシーンだ」という部分で全体が構成されていた。映画の字幕(翻訳)は某氏であることを冒頭で確認しておいたが,予告編の翻訳者は全く別であろう。あまりにもひどくて笑ってしまった。
予告編では"you don't know what this is"が「あなたが分からないなんて」となっていて,てっきりボンドが記憶喪失にでもなるのかと思っていたがとんでもなかった。また,"I just want to be a little tidier"「きれい好きなのでね」は文脈完全無視である。
いつだったか,予告編はその部分だけの映像を使うので支離滅裂になるというツイイトが流れて来たが,なるほどこういうことかと納得するに至った。
ノー・タイム・トゥ・ダイをけちょんけちょんに言っている人もいるが,遅くともスカイフォールの時点で方向性は示されており,何を今更という感じである。そもそも1960年代のコネリーの時代のノリを今やってもウケない。私のお気に入りはテレビドラマ「Spooks」(BBC)である。これはシーズン10まで続いたスパイものだが,主人公が死ぬ。生き返りもしない。これこそが求められているのである。